今から8年前、ある女性が3匹のテリア犬を飼い始めました。
普通に可愛がり、世話もして愛してやっていました。 そして今、その女性からHEARTに その犬達の救済を求める連絡が入ったのです。 何故、そんな事になったのか・・・ 可愛いからと可愛がるだけで飼い続けた結果… テリアたちは何と45匹に増えてしまったのです。 連絡を受けて現地を見に行った代表が言います、彼女は犬達に対し、愛情もあり 決して劣悪な飼い方では無いと。 飼っている動物に対して愛情を注ぐのは素晴らしい事です。 しかし、人間が飼育する以上は責任を持って その動物の保護・管理を怠ってはいけません。 犬を飼いたいけど、猫を飼いたいけど、飼い方が分からない方は 飼う前に書店で飼い方の本を買って下さい、 近くの動物病院の獣医さんに相談してみて下さい、インターネットで調べてみて下さい。 生き物を複数 飼って、避妊・去勢をいなければ増え続けるのは当たり前。 今は一匹だけの飼育でも その子の将来の健康面や、保健所で殺処分されている子達の事を考えて 避妊・去勢は飼い主としてのモラルの時代です。 今回の件も、阿南などの多頭飼育の件も 全てはそこから生じた問題なんです。 これを読まれた皆様にも、出来るだけ多くの周囲の方に 飼い犬猫の避妊・去勢の必要性を広め、 これ以上 今回の様な不幸な事態を増やさない為のご協力をお願い致します。 HEARTは兼ねてから地域のTNR活動をしている人たちと協力して地域猫の保護をしています。
地域の人に猫を捕まえて貰って HEARTが避妊・去勢して地域に戻すと言った活動内容です。 日頃から野良猫や捨て猫が多いと言われる、ある公園にHEARTの代表が活動に出向いた時に 一匹の少し元気のない猫を見かけました。 でも、急を要する事でも無さそうなので その時は戻ってきたそうです。 その公園には 私達のようなTNR活動とは関係なく、ただ単に猫好きで自分が癒されたいからと 猫にエサを与えるだけの人たちが沢山いるのが現実です。 その人達こそ、毎日 猫と接し、猫の様子もよく分かっている筈だと思いませんか? ところが、二日後に再び その公園に活動に行った代表は たった二日前には まだ大丈夫だと思っていた、 あの猫が瀕死の状態でいたのを見付けたのです。 慌てて動物病院に連れて行きましたが、もう手遅れでした。 獣医さんの手で安楽死をして貰う事になったのです。 野良猫にエサを与える・・・一見、猫好きで優しい人の様に思えますが。 避妊・去勢もしないで エサだけ与えていれば どうなるかを考える事は出来ないのでしょうか? 食べる物があって生き長らえる事が出来れば、猫に限らず動物は子を産みます。 その子達も、やがては大きくなり 猫の場合、一年に二回も三回も子を産むのです。 一度の出産で4〜8匹の子を・・・です。 増え続けた猫たちは 道路に出て車に轢かれ、また精神を病んだ人間に虐待され、 または、今回のように野良であるが故に病気にも掛かりやすくなり… それさえ、エサやりの人間には治療対象ではならず。 ただ、無責任な人間がエサやりをしている証拠だと思いませんか? 可愛いから、自分が癒されるから 餌付けをするけど、病気の猫の治療費なんて支払う気持ちは持ち合 わせていないのです。 無責任なエサやりは止めて下さい。 野良猫を見て捕獲可能なら、まず不妊手術をしましょう。 人に懐いて病気の無い子は里親を探しましょう。 捕獲方法や里親探しの仕方が分からない時は HEARTに相談してきて下さい。 一人でも多くの方が 猫の身になって行動して下さる事を願っています。 HEART は ドッグカフェの一角を借りて 譲渡会を兼ねたイベントを開きました。
夕方、イベントが終わって 事務所に戻ると一本の留守電が入っていたのです。 知り合いの おじいさんが亡くなったと最初に説明されていましたが たぶん、その おじいさんの お孫さん 本人からの電話だと思います。 話の内容は とても信じ難いショッキングなものでした。 71歳の 一人暮らしをされている おじいさんが亡くなったのですが 何と、おじいさんの死が分かったのは 亡くなってから 二週間も経った後の事だったのです。 いくら 一人暮らしでも 近所の人は気付かなかったのでしょうか・・ そして、その相談とは… おじいさんが飼っていた 10歳の犬をどうするかを 親戚の間で話し合った結果、 保健所に処分を依頼するのは可哀相だし ひとまず 憔悴しきった犬を病院に連れて行ってから、と言う事になったそうです。 そして、そこで… 病院に置いてある HEART のパンフレットを見付け、 保護して貰えるかどうかを電話して来られたのでした。 留守電を聞いたスタッフが 折り返し電話をすると・・・ 病院で診て貰った その犬は重症のバベシア症に罹っていたそうで 獣医の診断によれば… もって明日までの命だと。 ・・・10年間、生きた『 いのち 』は 病院で安楽死させられた後でした。 71歳のおじいさんが 10歳の犬を飼っている… 犬を飼い始めたのは 61歳の時。そして、その犬は重症のバベシア症。 一人暮らしの老人が 正しい飼い方も知らないまま、犬を飼い始め・・ 自分が老いた時、犬が老いた時の事など、何ひとつ考える事もなく。 犬も20年近く生きる今、犬だって老いると介護が必要になります。 その老いた犬( その他の生き物すべて )の世話に最後まで責任を持ち、 自分を長年、癒してくれた愛すべき存在の最期を看取ることの出来る人だけが、 その覚悟と 環境と 深い愛情と 飼い方の知識 のある人だけが この世に たったひとつの その子の『 いのち 』を預かる事が出来る、と言えるのではないでしょうか? たった、ひとりで誰に看取られる事もなく 亡くなった おじいさんも お気の毒だと思います。 でも、その犬は 他の人に飼われていれば もっと違う犬生があったのでは? ペットと呼ばれる動物の一生は みんな、飼い主次第 !!! この事を 常に心に思っていて下さい、 そして 生き物を飼う時には・・ 『 この子は、他の誰に飼われるより、自分に飼われるのが一番幸せなんだ 』 と 胸を張って 思える人が その子を飼ってあげてください。 先日、星になったばかりの ジャクソン がいます。 ジャクソンは 無責任な飼い主の手により 保健所に持ち込まれました。 保健所から引き出され、最期の何日かは 病院のスタッフによる散歩や、 食欲は無かったものの、食事も与えられていました。 そして、亡くなる日の朝まで元気にしていました。 今回の子は、最後まで飼い主と一緒に居ることは出来ましたが、 飼い主が亡くなってから 発見されるまでの 少なくとも2週間は 散歩どころか、食べ物も飲み水も無く・・( 恐らく鎖で繋がれたままで ) マダニによるバベシアの症状に苦しみながら、最期は病院で安楽死させられました。 どちらの子も それぞれ、飼い主が違っていれば 幸せに長生き出来た いのち、です。 代表は言いました、 「 もう、譲渡は50歳をリミットにする !! 」 と。 転勤族の私は、旦那の定年を待って… 今まで 飼えなかった犬を飼うことを楽しみにしているので、 その時がくれば、 彼らの寿命を逆算して、10歳前後の子の里親になろうと決めました。 立て続けに起こった、今回の2件の悲しい出来事は、私達に大切なことを改めて気付かせてくれました。 ジャクソンと、名前も知らない彼( 彼女? )と・・・ふたつの尊い『 いのち 』が 教えてくれた事を ひとりでも多くの人に伝えなければ、と強く思います。 生き物を飼うのが その子の為でなく、自分の為だけなら止めておきましょう。 この様な悲しい事が 二度と起こらない事を願うと同時に 星になった、ふたりの 冥福を祈ります。 悲しいお知らせがあります。
今日、7月3日の午後3時半頃… HEARTの犬達の保護場所に 迎える前の 健康チェックのため、 病院に預けられていた あの、11歳の ジャクソンが亡くなりました。 正しい飼い方をされず、近所の犬を噛んだと 飼い主に保健所に処分依頼された、あの ジャクソン・・ 代表が病院の獣医さんと 今朝、連絡を取った時には 元気でいた ジャクソン。 食欲は無かったものの、散歩時は元気だった ジャクソンに 何があったのでしょう? 獣医さんにも 分からないようでした。 私は思うのです、 きっと かなりのショックだったのでしょうね、 あんな飼い主でも 11年間も一緒に居た人に 見捨てられたのが。 動物は 生きる気力を無くした時、食べるのを止めると聞きます、 ショックによるストレスから ジャクソンは 生きる事を諦めたのかも知れません。 ジャクソン、諦めるの… ちょっと早過ぎたよ、 HEARTで たくさんの仲間が 待っていたのにね。 ジャクソンの顔、まだ見てないよ、 HEARTの仲間は 楽しみにしていたんだよ、君に会うことを。 最期を保健所の冷たい檻の中ではなくて 獣医さんのもとで 良かったと思おう。 ガスで苦しんだ最期でなくて 良かったと思おう。 HEARTのメンバーや、この事を知った心ある人たちで ジャクソン、君の冥福を祈ります。 安らかに、そして 天国では お腹いっぱい ご飯を食べていてね… いつか 会える、その日のために。 徳島で犬猫の保護活動をする中、無責任な飼い主による保護依頼の多い事に驚かされます。
結婚する事になったからと娘から犬猫の世話を押し付けられて困り果てた両親、 新婚家庭に犬猫を迎え、自分達に赤ちゃんが出来たからと飼育放棄する若夫婦、 年老いてから子犬や子猫を飼い始め、世話を続ける体力が無くなったからと老飼い主、 寂しさを紛らわす為に飼い、病気や怪我での入院の際に預ける知り合いが誰も居ない一人暮らし、 … 様々な理由で、そして とても安易に「いのち」あるものの飼育放棄が絶えません。 今回は11年間もの長い間、一緒に暮らしていた犬の保護依頼がありました。 内容は こうです。 去勢手術もしないで飼っていた為、発情の際に脱走したオス犬が 近所の繋がれていた飼い犬を噛んだと言う事でした。 噛まれた犬の飼い主は逆上し、すぐにでも その犬を処分しろと詰め寄ったそうです。 近所の手前、その犬を飼い続けることも出来ず 保健所に持ち込むことも出来れば したくない… そこで HEART に自分の責任を丸投げされました。 本来、HEARTは捨てられたり虐待されている犬猫を保護する団体であって、 飼えなくなったからと飼い主から犬猫の面倒を引き受ける活動はしていません。 しかし、その飼い主は 一旦は HEART に保護依頼をし、 保護は断られたものの、今後の飼い方のアドバイスを受けたにも拘らず … 翌日には 11年間、相棒だったであろう その犬を保健所に持ち込んだのです。 信じられませんでした。 11歳にもなった犬を保護しても 里親を見付ける事は困難を極めるでしょう。 しかし、代表は放ってはおけず 、その犬は HEART が保護する事になりました。 その犬には何の責任も無いからです。 ・去勢手術をしていれば 発情しないので メス犬を求めて脱走する事も無かったのです。 ・室内飼育をしていれば 脱走する事も防げたでしょう。 ・近所の噛まれた犬も 室内飼育だったら 襲われる事も無かったし、繋がれていなければ 逃げる事も出来たと思われます。 今回の事件は 双方の飼い主である人間の、間違った飼い方によって起きた悲劇です。 HEARTは その飼育放棄した元飼い主に メールを送りましたが、何の返事もありませんでした。 |
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May 2024
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