先週、宮城県の被災地の方へジャパンキャットネットワークさんと一緒に行って参りました。徳島を出て、滋賀と新潟を経由し仙台市に到着したのは22日の夜11時頃でした。この時一番始めに目についたのが、ガソリンスタンドに並ぶ車の列でした。既に数百メートルの車の列があり、深刻なガソリン不足を目の当たりにしました。その後、仙台市の獣医師さんと面会し、翌日の予定を立てました。この獣医師さんは、個人で早くから被災地を回り情報と動物のケアにあたっていた方でした。 23日の早朝より、獣医師さんの案内でアニマルフレンズ新潟(以下AFN)のボランティアさん2人と私達4人と計7人で避難所を訪問いたしました。 始めに、石巻市で保護活動をしている所に物資を届けました。こちらは、居宅で猫を保護しており比較的内陸に位置しておりましたので、津波の影響を酷く受けてはいましたが、建物自体には損傷はなく、保護している動物達はみんな無事でした。しかし、一階は浸水しており大変な状況でした。 そして、石巻市の湊小学校、女川市の女川第一小学校、女川第二小学校と順番に訪問し物資を届けてまいりました。この日訪問した避難所にペット同伴で避難されている方は少なく、ペットと一緒に自宅で生活し物資だけ避難所に取りにきている方や避難所生活をしながら毎日ご自宅にペットのお世話に通っている方などがいらっしゃいました。そして、この日最後に訪問した避難所に二匹の犬がつながれていました。一匹は、飼い主さんがいる犬でしたが、もう一匹は地震発生から3日後に、流されている屋根の上にいたところを保護された子でした。飼い主は分からず、避難所の外につながれた状態でいましたので、避難所の責任者とお話しして、一時預かる事になりました。現在は、AFNさん所で保護されております。 翌日は、仙台市の被災地の荒浜地区と避難所の七郷小学校と六郷中学校を訪問いたしました。 荒浜地区は、仙台市で最も被害の大きかった地区の一つで、残っている建物は数棟だけで、その建物も甚大な被害を受け、とても住める状態ではありませんでした。現地は、自衛隊や消防の方達が行方不明の方達の捜索や瓦礫の撤去に取りかかっていました。また、損壊した家の持ち主の方達がそれぞれの家の付近で探し物をしていました。その姿は、本当に胸が痛み、息が詰まる思いでした。 荒川地区へは、地震発生から数日たっていましたが、もしかすると猫がどこかに隠れて、まだ生きているかもしてないという思いから訪問いたしましたが、被害の状況からその可能性はとても少ないと思わざるを得ませんでした、自衛隊の方にも訪ねてはみましたが、捜索に入って生きている動物の姿は見ていないとの返事でした。 その後、訪問した避難所では、どちらとも犬が外につながれていました。どちらの犬も飼い主さんはいましたが、小屋がない状態でしたので、バリケンを使って小屋をつくりました。生活が落ち着くまで預かる事を提案いたしましたが、どちらの飼い主さんもぺ離れる事は拒まれました。また、ペットと一緒なので車で避難生活をされている方たちもいらっしゃいました。もちろん、この方たちにも一時預かりは断られました。
今回、訪問した避難所で、大変厳しい状況でもペットを手放さずに大切に思っていらっしゃる方とお会いし、改めて、人と動物を一纏めとして考えての支援が必要だと強く思いました。そして、動物を支援する事が、今回のように動物を大切に思っている方の支援につながるのだと改めて確信いたしました。私達に出来る事は、微々たるものですが少しでも力になれるよう、他の二つの団体と連携をとって、出来る限り支援していきたいと思います。 |
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May 2024
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