上のビデオは、先月HEARTに一ヶ月間ボランティアに来ていただいていた、ベルギー出身の留学生
デルフィンさんが作成したものです。 今のシェルターの様子とか、日常のお世話の風景等を記録したものです。これも日頃より、私達を支えてくださる貴方のお蔭です。心から感謝いたします。 そして、HEARTにはこんなに沢山のいい子達が、新しい家族のとの出会いを待っています。 これからもご支援よろしくお願いいたします。 飼い主のいない犬ねこ等負傷動物の収容・治療
道路等公共の場所で負傷した飼い主のいない犬ねこ等負傷動物の収容を実施します。 上記の文は、徳島動物愛護管理センター(以下管理センター)のHPより抜粋した業務内容の一文です。そして、上の写真は管理センターに収容された犬の写真です。この写真を撮影したのは、2010年の9月、管理センター主催の動物愛護のつどいというイベントの当日でした。人の見方は千差万別ですが、それでもこの写真を見る殆どの人が、この犬が病気か怪我で苦しんでいるという印象を受けるかと思います。私達は、この犬の治療のために管理センターの職員にこの犬の引き出しを申し出ましたが、管理センターの職員に拒まれました。引き出しが無理なら、管理センターの方でこの犬の治療をしてもらえないかと申し出ましたが、聞き入れてもらえませんでした。それならば、この状態で処分の日まで放置して、苦しませるのはあまりにも可哀想だから、せめて安楽死若しくは痛み止めでもできないかと願い出ても、答えは同じでした。理由は、管理センターの職員には、獣医師の方が沢山いますが、管理センターにいる獣医師達全員の意見が、この犬は怪我はしているが全く苦しんでいない、だから治療する必要もないし安楽死という特別な処置をする必要もないという事でした。 収容して処分するのは管理センターの仕事だが、明らかに負傷している犬の治療をどうしてしないのだろうか。自分でたちで言っている収容と治療、言っている事とやっている事が矛盾していると私は思います。もちろん、この犬をHPになどに掲載する収容報告はおこなっておりません。私は、この犬を処分の日まで放置したことは、虐待ではないかと思います。この写真を見た皆様はどのように思われるでしょうか。 当時、この写真を私達のHPに掲載する事も考えましたが、この写真をのせる事によって引き出しが難しくなるのではと危惧したために、当時は掲載する事ができませんでした。 日々、HEARTをご支援下さいます皆様、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。 先日、2月の7日より12日までの6日間ですが、福島の方に出向いて参りました。目的は、福島県の救護本部が運営するシェルターからの団体譲渡による犬の引き出し(少しでも受け入れ先を増やす手伝いのため)と東北レスキュー活動(JEARSとして)でした。 車での移動のため、往復で3日間は移動のため活動する事はできませんでしたが、8日にまず福島県の第一シェルターの方へ見学に行きました。シェルターには合計約110頭の犬達が下の写真のようなケージ入れられて保護されておりました。 殆どが飼い主がいる子で、内数十頭が里親を捜している子達でした。ただ、飼い主の方達も被災された方や避難されている方達なので、職員の話ではなかなか会いに来ていないのが現状のようでした。また、お世話をする人も職員と数人のボランティアさん達なので、人が多い時は散歩に行けるが、少ない時はケージが変わるだけのようでした。 その後、浪江の津島の方へ保護活動のため訪問して参りました。警戒区域から十キロ程離れたあたりで私達の前を猫が横切ったので、車を止めてあたりを確認すると何処かの保護団体が餌箱を設けているのを見つけました。ただ、餌箱の中は、空っぽで長い事餌をあげに来ていないようでした。 私達は、とりあえず何匹かの保護を試みまして、2匹保護する事ができました。 次に、計画避難区域の飯舘村の方へ訪問して参りました。この地域は殆どの方が避難はしているものの帰宅の規制が厳しくないので、自由に来たくできるようでした。また、住人の方が防犯パトロールをする等、車を使用しているので、ガソリンスタンドが開いていました。スタンドの主人に話を伺うと、帰って来て餌をあげている人もいれば、そのまま話している方も多くいるとの事でした。 訪問した時には、既にあたりは暗くなっていたので、この日は活動を切り上げて、翌日訪問する事にしました。 翌日、この日は、朝から三春にある福島県の第二シェルターの方へ訪問して参りました。シェルターは、パチンコ屋さんの店舗を改装したようで、救援本部に寄せられた義援金で造ったとのことでした。近隣に家も沢山あったので、動物を外へ逃がさないためとランとの両方を兼ね備えたような感じで、 屋根付きの駐車場を利用して巧くフェンスで建物と連結していました。 ただ、写真の様に広いスペースでしたが、犬舎の掃除中にフェンスに繋いでいるだけで、ドッグランには使用していないようでした。人がもっといれば違うのかなと、やはりどこもマンパワー不足に悩んでいるようでした。ですが、建物の方はさすがもとパチンコ屋さん、防音効果は抜群でした。ただ、中を見学させていただくようにお願いしたのですが、中を見せていただく事はできませんでした。 この後、飯舘村の方へ再度訪問してもいりました。まず、始めに役場の方へ訪問して職員の方に動物の事で困っている事はいないかと確認したところ問題ないとの事でしたが、現状はそうではありませんでした。先の文でお伝えしたように、帰宅して餌をあげているとの事でしたが、玄関先に繋がれた犬達は、寒さのため水は凍って飲めなくなり、次がれた鎖に絡まって動けない子もいれば、いつ帰ってくかもわからないような感じで、8kgの餌袋を無造作に切り開いて放置しているような感じで、犬にしてみればとても悲惨な状況でした。ただ、あくまでも飼い犬を保護する事はできないので、水を入れてやり、ご飯がない子には餌を、絡まった犬はほどいてやるなど巡回しながらできる限りの事を行ってきました。 そして、巡回中一匹の人なつこい猫を見つけました。たまたまいた近所の家にいた老人に話を伺うと、この猫は野良でその老人が餌をあげていたようでした。こちらで保護してもいいか確認すると是非お願いしたいとの事で保護する事にいたしました。 活動3日目、この日は下の二匹の犬を引き取るために再度第二シェルターの方へ訪問して参りました。一匹は18才のおばあちゃんでもう一匹は15才のおじいちゃんです。親子で飼われていたようでしたが、飼い主がどうしても飼えなくなり飼育放棄された親子でした。二匹ともとっても仲がよく、本当に大人しい良い子です。引き取ったあと、この度東北での活動を協力して行う事になった、RJAVさんに犬達をあずけて、再度飯舘村の方へ訪問して参りました。この日も同じように繋がれている子達に餌や水等を配りました。そして、この日も足を怪我した人なつこい猫を1匹保護いたしました。
今回の活動で犬2匹、猫4匹を保護いたしました。犬2匹は飼い主がいない子達なので徳島の方へ連れ帰ってきましたが、猫についてはRJAVさんに預けて参りました。一応飼い主を捜して1ヶ月後こちらで引き取る予定となっております。翌日帰路につきましたが、途中今も警戒区域内でレスキューを続けている星ファミリーの星さんに面会してまいりました。現地でのレスキューの写真を数百枚持参してくださり拝見させていただくと、そこにはマスコミには発表されていない悲惨な現状がありました。今回、訪問して思った事は、まだまだ福島では、レスキューを必要としている動物達が、沢山いるという現状を実感させられました。 私達は、福島より遠く離れた場所という事と、こちらにもまだまだレスキューを必要としている子達が星の数程いるので、福島での大きなレスキューはできませんが、少しでもあちらで活動している方達のお手伝いができればと思います。 これからも一匹でも多くの命が救えるようにご支援下さいますようよろしくお願いいたします。 |
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May 2024
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