ベーゴマ爺ちゃんは、2010年1月に徳島動物管理センターから保護しました。当時は、ベーゴマの経歴は知りませんでしたが、顔はとてもチャーミングで折れている耳もとても可愛かったです。当時管理センターは、引き出し動物に関して今ほど厳しくなかったし、管理センターの職員に「噛むかもしれないよ」と注意されましたが、噛むのは管理センターにいるストレスからで、センターを出れば噛まなくなると信じ、保護することにしました。そして、迎えに行ったとき、管理センターはなんとベーゴマの飼い主さんと連絡がとれていました!ベーゴマは11歳で、ずっと番犬として山中で野放しで飼われていました。10年以上もの間、飼い主のおじさんの為に番犬をしていましたが、そのおじさんはもう老人で、管理センターでガス室で殺されると分かっていたにもかかわらず、ベーゴマちゃんを返してほしくなかったそうです。
ベーゴマはかなり歳をとりましたが、元気な時の山中の生活習慣はまだまだ残っていました。シェルターが出来る前、ベーゴマは我が家の外にあった犬舎に住んでいて、しばしば脱走していましたが、直に見つけることができました。単に、山道を登って、名前を呼び、家に戻ろうとすると、いつの間にか一緒に帰っていました。もう15歳になり、だんだん弱ってきて、腰も良く動かなくなりましたが、まだまだ大丈夫そうです。活動を開始して、今まで1500匹以上の動物を看てきたせいか、別れのときが大体分かってきました。しかし、ベーゴマを見る限りまだ別れの時期は来ていないと思います。最近になって、ベーゴマと絆を結ぶことができて本当に嬉しく思います。ベーゴマは、なでなで、マッサージされるのが好きで、噛まれる心配は今は全くないです。お世話になっています!と言ってくれているのようですね。 |
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May 2024
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