先週は、沢山の出来事がありました。 まず始めに日曜日の午後に炎天下の中、犬が繋がれたまま放置されていると連絡がありました。現地に向かってみると、一匹のセッターがロープで繋がれて水もなく、どうにか植木の陰で日差しをよけるように横たわっていました。 繋いでいたロープは尿のにおいが染み付いていて、恐らくこのロープで繋がれて飼われていたのだと思われます。警察と管理センターに連絡をいれ現地に来てもらいました。警察の方は近所に聞き込みをしていましたが、何の情報燃える事はできませんでした。センターの職員の-人は前回同様、遺棄でも迷いでも同じ扱いでした。最終的にこの子は、発見した通報者の協力を得てHEARTで保護することになりました。 次に、火曜日の朝またまた小型の犬が、県内の有名な神社に捨てられているとの報告がありました。人なつこくて、とってもかわいい子たちで神社の駐車場付近で遊んでいたが、周りに飼い主らしい人はいなかったので恐らく捨てられたのではないかいう事でした。その日の午後この子たちを無事に保護する事ができました。この時管理センターも捕獲の依頼があったので、向かっている最中でした。センターより早く保護できて本当によかったです。 最後は、木曜日の事です。この日の天気は台風の影響で雨でした。ボランティアさんから連絡が入り新しい施設の近所で犬が車にひかれていると、報告がありました。車にひかれて時間が経っていたのか、ボランティアさんが発見した時には、既に市の清掃職員が遺体を引き取りに来ていまし た。恐らく誰かの通報があったかと思います。しかし、市の職員は、「虫の息だがまだ生きているので引きあげれない、明日来たら恐らく死んでいるだろう、もう一度明日来る」と言って、シートを犬にかぶせてその場を去ったという事でした。死んでいるかどうかも確認せずに市に引き上げを依頼した人も信じられないし、怪我した動物をそのまま放置した市の職員も信じられない。 連絡をうけて数十分後、現地に到着した際、道の端で小さなシートを被せられ、雨にうたれている姿は本当に惨い姿でした。怪我した犬は見覚えのある犬で、数日前よりシェルター近くに迷い込んで来て何度が捕獲を試みたものの捕まえる事ができなかった犬でした。風貌がHEARTの保護犬マックに似て体格がマックより一回り小さい事から、ちびマックとなずけていました。虫の息だと聞いていたので、既に息絶えているかと思いましたが、交通事故のショックと怪我で動けない状態でしたが、意識はまだあったので直に車に乗せ、動物病院に走りました。 時間帯がちょうど診療の休憩の時間で、先生は往診に出ている最中でしたが、至急病院の方へ帰って来て頂いて、診察をしていただきました。 診察によると、頭と上半身を強く打っており、右前足の付け根のあたりの数カ所骨折、貧血が酷い状態で、もしかすると内蔵も破損して治療しても助からないかもしれないとのことでした。このまま死んでしまうのであればせめて痛みだけでもと安楽死も考えましたが、上の写真のように精一杯首を持ち上げて、訴えるように見つめる姿を見ると、どうにかして助けてあげたいと、先生に治療をお願いしました。
入院し治療を始めて二日後、始めはぼーっとして意識が飛ぶときがありましたが、先生のおかげでどうにか意識がしっかりしてきて、ご飯も食べるようになってきたので、どうにか命は助かりそうな感じがでてきました。けれども、意識はハッキリして来たのに立ち上がる事ができないので、再度診察したところ腰の骨を骨折していました。このままでは回復しても歩く事は不可能だという事です。 命は取り留めたものの、一度に3本の足をなくしてしまったちびマックに十分なQOLを与えてやれるかどうかは、これからのちびマック自身と私達のケアとサポートにかかっていると代表は言っています。 頑張れっ、ちびマック! このようにHEARTでは、ほぼ毎日大なり小なりのいろいろなレスキューがあります。 私達は、一匹でも多くの命を救えるようこれからも努めていきます。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 |
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May 2024
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