HEARTには、現在、生後3ヶ月から10才以上になる猫が約100頭ほどいます。今回は、最近新しく家族を見つけた。プラダちゃんの紹介をさせていただきます。 プラダは、プラダの子供2匹(アルマーニとグッチ)といっしょに徳島管理センターからHEARTにやってきました。彼らは、元飼い主がどうしても飼えなくなり、元飼い主の身内の方より管理センターに持ち込まれました。もちろん、管理センターに一度持ち込まれると、ごくまれに里親を探すこともありますが、殆どの猫達が殺処分されてしまいます。センターでは、持ち込まれた日より7日間保管された後処分されますが、この7日間が生き地獄と言っても過言ではないでしょう。下の写真ような小さな金属のケージに入れられ、この中で7日間すごします。そして、最終的には、このケージごとガス室に送られ処分されてしまうのです。 想像してみてください、きちんと立つ事もできないような冷たくて狭い金属のケージに入れられ、時折見しらぬ人が食事と自分の排泄物だけ掃除するだけで、明かりは檻ごしに差し込む僅かな明かりだけ、檻の外にスペースが見えるけれど、決して行く事ができない。そして、檻越しに見える景色が変わり、場所が変わって外にでれるかと思った瞬間に真っ暗なところに入れられ、窒息死させられてしまうのです。その恐怖は本当に計り知れません。
プラダ達も例外でなく、ケージの中に入れられ処分の日を恐怖とともに迎えようとしていました。プラダを保護した際、私達に保護スペースができたのでセンターに問い合わせたところ、ちょうど3匹親子で持ち込まれた子達がいるという事、元飼い主がいて人に飼われていたという事もありHEARTにくる事ができました。 親子3匹ともとても人なつこくて、抱っこが大好き、おもちゃで遊ぶのも大好きで本当にいい子達です。 私達のこれまでの活動から察するに、猫が里親を見つける事はとても難しく、見つかっても殆どが子猫です。また、処分数からもわかるように飼い主のいない猫が沢山いるため、猫を飼いたい方は、何処かで子猫を拾ったり迷い込んで来た猫をそのまま飼うケースが多いので、里子として迎え入れるケースは稀です。 今回、プラダを新しく家族の一員として迎え入れてくださったご家族の方は、本当に優しそうな家族でした。プラダをきっと幸せにしてくれるだろうし、プラダもきっと家族の皆に優しい笑顔を運ぶ事ができると信じております。 救われる命の数は、消えていく命の数に比べれば本当にごく僅かなものです。そして、徳島では毎年2千頭近くの猫達が、生き地獄の7日間を過ごした後、想像もつかない恐怖とともに命を絶たれています。 HEARTは、不幸な命を一つでもなくすためには、 飼い猫には不妊手術を施し、野良猫に餌をあげる時には、責任ある考えのもと未来の事を考えた上で行動する必要があると考えます。 私達の考えに、賛同していただけるなら、まず自分の身の回りの人達の考えから変えていく行動をしてみてはいかがでしょうか。 いつか、苦しみながら理不尽に消えていく命がなくなる日が来るまで、共に頑張りましょう。 長文にお付合い下さいまして、本当にありがとうございます。 |
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May 2024
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