いつもHEARTをご支援して下さっている皆様、本当にありがとうございます。相変わらず中々更新出来なくて申し訳ございません。
さて、今回奈良のブリーダー犬を保護するにあたり、お伝え出来なかった事をご報告させて頂きます。 初めにこのブリーダーの方は、東大阪でブリーダーをやられていた方で、最終的に面倒見切れなくなり崩壊してしまいました。新聞に掲載されていたように捨てきれず帰って来たようですが、何匹か逃げ出し奈良のセンターで保護される事となりました。その後、元ブリーダーは名乗りを上げ引き取る事となりましたが、その時センターには32頭が収容されていました。今回の事件、私達も知ってはいましたが、奈良県という事もあって状況を見守る形となっておりました。しかし、数日がたち何処の団体も救済に入る気配が見られないまま、こちらの方へ保護の依頼が来ました。 皆様もご存知かもしれませんが、こういったブリーダー崩壊が起こった時、里親を見つけることも有りますが、ブリーダー同士で引き渡すケースも少なくありません。代表は、今回崩壊したブリーダー犬達が二度と繁殖の道具に使われないようにという思いから、すぐに保護を引き受けました。 この元ブリーダーは、奈良に引っ越しをしていて、この方の身内のところで残りの子達をかっていました。一回目の訪問時に頭数の確認をした所、現場には41頭いました。センターに収容されている32頭の犬達を引き取るにはスペースも無く、環境もあまり良くなかったのでできるだけ早く引き取る必要が有りました。この日、こちらのスペースや車の関係で11頭まず始めに引き取る事となり、翌週残りの子達を引き取る事となりました。しかし、既に何頭かは里親が決まっているという事でしたので、元ブリーダーには必ず里親には不妊手術を受けるように約束して頂き、約束できない方には譲渡を断る事を条件にいたしました。そして、翌週に私達が引き取ったのは23頭でした。そして、センターで収容している子達の受け入れるスペースができましたので、元ブリーダーはセンターの方で収容されている子達を引き取りに行きました。 私達は、残りの32頭の子達を受け入れる為に、臨時のシェルターを設ける事にしました。翌週こちらの準備が整いましたので、残りの32頭の子達を引き取る事となりました。今回、私達が保護に乗り出す事をHPで掲載した所、他の団体さんが応援を申し出をいただき、最終的に和歌山のワンライフさんに11頭、応援をお願いする事となりました。残りの32頭を引き取る日、11頭がワンライフさんのもとへ連れて行き、残り23頭がこちらにやって来ました。最終的に、今回HEARTが保護したブリーダー犬は55頭でした。 あれから、順次不妊手術、ワクチン、マイクロチップ、健康診断などを済ませ里親を探しております。あれから数週間になりますが、沢山の里親希望もいただき、今までに7頭ほど新しい家族のもとへ迎えられていきました。これからも引き続き里親様を募集いたしますので、どうぞ宜しくお願い致します。 ただ、今回のブリーダー崩壊の事例は、日本中何処にでも見られます。私達は、ショップで売られている可愛い子達の裏側にこのような悲しい現実が有る事を沢山の方に知っていただきたいと思います。 長文にお付き合い下さり、有難うございます。 |
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May 2024
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