昨年は、本当にいろんなことがありましたが、際立って目立ったのがブリーダーといわれている方達の問題です。どこの県にも安易にお金を稼ぐことができると考えている方が多く、商品として動物を繁殖させてる方がいます。徳島も例外ではありません。昨年の夏の始め悪徳なブリーダーが初めてあまりの劣悪さに行政処分を受け、ライセンスを剥奪されました。この時、行政が対処しましたのでHEARTは関わりませんでしたが、ただどうしてこのような状態になるまで放置していたのでしょうか。行政は、ブリーダーの資格を認可しているところです。許可している以上は、定期的な検査などを行いきちんと管理する必要が有るのではないでしょうか。それれから、しばらくして奈良の動物遺棄事件がありました。この時、私たちはレスキューに入り、沢山のご支援を受け他団体の協力もあり、現在のこり数頭となっております。しかし、この時に奈良の子達とは別に、徳島のブリーダーからも十数頭保護いたしました。保護に至った経緯は次の通りです。 私達が、奈良の犬達を保護して程なく、徳島県のある方から私たちに土地を貸したいと申し出がありました。直接この方からHEARTに連絡が入ったのではなく、ある機関からの申し出でした。この方は、やはりブリーダーといことで、数匹の犬を飼っていましたが、「もうブリーダーをやめるので動物のお世話と一緒に場所を提供したい」と、いうことでした。私達は、奈良の子達を保護する場所を探しておりましたので、相手はブリーダーでしたがとりあえず現地に確認のため訪問しました。すると、現地は想像以上に悲惨な状況でした。 私達は、直ちに保護が必要な子が沢山いることに驚きました。そこには十数等の小型犬がケージの中で、骨と皮だけになって閉じ込められておりました。ケージは3、4段重ねに積み上げられ、上のケージには動物達を受けるトレイもなく格子のままで、排泄はすべて一番下に落ちるようになっていました。結局、十数頭の犬達を保護し、場所を提供してくれるお話はお断りいたしました。動物達をあのような状況で飼育できる方とどうして私達が協力できますでしょう。絶対に無理です。このことを行政に報告しましたが、行政は数ヶ月前に審査にいっているといいました。そして、訪問したときは、問題は無かったと。とても信じられませんでした。
徳島県には、動物管理事業の許可を得て何らかの事業をしているところがブリーダーやペットショップも含めて200〜300件あるそうです。しかし、この内何件が動物達に苦痛を与えず、きちんと飼育できているのか分かりません。 生体販売を行い、購入する人がいる以上は、こういった不幸な現場はなかなかなくなりません。 ただ、この文をお読みいただいた皆様が、周りの方に、ペットショップで動物を買うことは、直接ではないにしろ、こういった不幸な動物達に対して責任を担うことになるとお教えくださいませ。 長文におつきあいくださいましてありがとうございます。 |
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May 2024
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